エジプトの「革命」に思うこと

・前の記事の近況で書いた文章を若干加筆し、独立した記事として掲載しております。

ここ10日程、エジプトで起こっている革命（ニュースでは反政府デモと報じていますが、あえて革命と書かせていただきます）をずっとTwitterで追っています。
チュニジアの、いわゆるジャスミン革命に端を発したこの一連の動きは、2月7日現在には多少の落ち着きを見せているようですが、まだまだ予断を許さぬ状況のようです。
ネットで断片的な情報を目にしてゆくうちに気になりだして、いろんな方のツイートを追ってゆくうちに、これはただ事じゃない！と感じ、以来今日までずっと眼が離せません。

国内のＴＶやラジオのニュースでは、あまり詳しく取り上げられていない印象なのですが、TwitterやFacebookの活躍、独裁政治の実態、デモに参加している普通の人々の事、 団結、諸外国の反応、それに対して日本はどうなの？と、普段ニュースに深く関心を持ってこなかった（せいぜい職場でラジオのを流し聴くぐらいの）人間には複雑で難しい、でも考えるべきテーマがいくつも内包されている出来事だと思うのです。

普通に日々を生きてゆくのはそれなりに（もしくはそれ以上に）大変で、自分や身の回りの事だけを考えるので精一杯、という風についなりがちな気がします（←自分）。国内情勢はもとより、海外、特にエジプトなんて遠い場所の出来事ともなればなおの事興味を持ちにくいという思いも正直あったり。
ニュースを伝えている側も同じような思いなのか？どこか他人事っぽくて、整理されているけれど無味乾燥なデータとしてしか伝わってこないように思います。（時間配分の都合とか色々あるんでしょうが・・・）

けれども、Twitterを覗くと、今まで知らなかった様々な情報や、断片的だけれどそれ故想像を掻き立てる、個々人のつぶやきがあふれ出てきます。
（ハッシュタグ「#egyjp」で検索すると、この件に関する多くのツイートを見ることが出来ます。英語、各国語だと#egypt 　#jan25です）

 そこから感じられるのはに圧倒的な権力の暴力に団結やユーモアで立ち向かう素敵な、けれども普通の人々の姿、テレビや新聞の情報とは一味違う、雑多だけれど近くてリアルなメッセージ。
 そうしてある程度読み解くと、それらの情報が立体感を伴ってすっと体にしみこんでくるような感覚に包まれるんです。
 遠い国で起こった他人事ではなく、すぐ隣で起きているように感じさせられる、ニュースでは味わえない「近い」感触。そこから生まれる興味。ネット上では世界の距離が無いということを、改めて思い知らされました。

少しでも日常の外に目を向け、複雑な事柄もそういうものとして捉え、考えてみることが、もしかしたら自分たちの将来を考えることに繋がるかもしれません。うまく説明は出来ないのですがそのように強く感じます。

不勉強な部分を少しずつ埋めながら、この先情勢が落ち着くまで、もしくはその先の流れまで見続けようと思います。お隣さんにお節介を焼くような気持ちで。

・・・最後に、お勧めサイトのリンクを。

Togetterまとめ
http://togetter.com/li/94671
モーリー=ロバートソン氏のブログ
http://i-morley.com/blog/　
エジプトの若者からのメッセージ（翻訳）
http://www.tup-bulletin.org/modules/contents/index.php?content_id=906
臨場感のある現地の写真付レポート（英語）
http://totallycoolpix.com/2011/01/the-egypt-protests-part-2/
http://totallycoolpix.com/2011/02/egypt-protests-anti-mubarak-vs-pro-mubarak-riots/
アルジャジーラ・イングリッシュ（特集ページあり）
http://english.aljazeera.net/
アルジャジーラのドキュメント映像（閲覧注意）
http://www.youtube.com/watch?v=w3FQXYdyHCg&feature=youtu.be
宗教を超えた団結。個人的に最も印象に残った一枚。
http://yfrog.com/gzzdzzmj