夏の日の昼下がり～過程前編

こんにちは。

本日（8/29）のコミティア93、おかげさまで無事終了しました。
お越しいただきました皆様、ありがとうございました！

今回の夏の新作を、製作過程付でご紹介してみようと思います。
メイキング・・・まではいかないと思いますが、なんとなく過程をイメージしていただければ幸いです。

（今回、全画像を少し大きめに用意していますので、ぜひクリックしてご覧ください。まとめてDLして順々に見ていただいても面白いかと思います。）




















↑まずはシャーペンで描いてスキャンした線画を。今回ラフの用意がないのでいきなりここからと言うことで失礼します。
前にも書いたかも知れないのですが、この段階でごみをしっかり取っておくのが、線画を残した塗り方をする場合に綺麗に仕上げるコツです。
（塗り進めてゆくと、細部のあらがだんだん気になってくるので）

で、これに色を置いてゆきます。

つづきからどうぞ～

まずは遠近を区別する塊ごとに色分けしてべた塗りを行います。完全不透明で、きっちり塗りつぶしてしまいます。これは毎回同じです。



















↑一色ごとにレイヤーが異なります。
ちなみ左右にの木ですが、後で別に線画を描いて付け足したので、レイヤーの中間に絶妙につっこんでいます。デジタルだと後付でいろいろ入れられるのがとても便利です。

で、色を塗り分けたら、塗りつぶしたレイヤーに保護をかけて、がしがしと明暗をつけてゆきます。
まずは同系色のパレットの上下で、単純な明暗としてつけてしまってかまいません。



















↑気分によって色を載せている部分もありますが、大体明暗から先に作業することが多いです。
光源は手前の開いてる部分からの間接光（外に当たった日差しが反射して明るくなる、直射光でないもの）をイメージしています。照明とかはないので、コントラスト抑え目です。



で、雲とか色々描き足します。
雲は実物の写真をみながら、奥の構造物とのバランスを考えて、夏っぽい入道雲を配置してみました。
この段階だと空がものすごく青いです。




















障子を別レイヤーで重ね、棚に色をつけたりしてみました。
大分部屋らしくなってきました。



















さらに室内の小物にも色を重ねてゆきます。最初はざっくりで、途中で少しずつ調整していくことが多いです。
遠景にもぼんやりと手を加えます。




















で、ある程度全体のカラーがまとまったら、線画のレイヤーに保護をかけて、周りの色をピックアップしながら薄ーく重ね、ちょっとずつまわりに馴染ませてゆきます。
こうすることによって、絵全体が柔らかくなり、雰囲気が増してゆく・・・と思い、毎回やっています。



















さりげなく全体の描きこみがかなり進んできました。
ここからそろそろ仕上げ過程に入ってゆきます。


・・・というわけで後編に続きます。