んばんは。。.
今回は仕上げに加えた効果について説明を。
その3でアップしたものと大きく変わったのは、
.左右のフレアー効果付加
.フォログラフの質感付加
.奥を一段暗くした
などの部分です。
フレアー効果は簡単なもので、新しくレイヤーを作り、彩度高めのオレンジと青で、画面はしから中央に向けて、直線のグラデーションを弱めにかけて、それをスクリーンで乗せると簡単にできます。
色味はベースのハイライトやシャドウの色味からごく微妙にずらしてあげると、適度に目立ってよいように感じました。
フォログラフの質感は、一度塗ってあった部分を切り取って上から重ねて、いろんなレイヤー効果を試して一番しっくり来るものを選び、三枚ほど重ねて合成しています。この辺は決まったやり方があるわけでなく、いろいろ試して気分で決めてゆきます。
奥の暗くなっているのも、その部分をコピーしてペーストし、それをレイヤー効果をソフトライトにして落とし込んでいます。
そのほか、同じような要領で細かいところのハイライトやシャドウなどを作りこんでいます。
なので、仕上げになると一気にレイヤー数が増加します。
とりあえずこんな感じで完成となります。
今回は実際に塗っていく段階の説明を。
使用ソフトはPhotoshop CS2です(といってもろくに機能も使っていませんが…)。
ここにいたるまで作業でのレイヤー分けは、おおむね線画だけにしたレイヤーと色のレイヤーだけになっています。
(線画の抽出方法がわからない方は、Photoshop 線画抽出でググってみてください)
(前段階のデータを間違って消してしまった…これしか残ってない…無念。)
前述のグレーぬり状態から、ここまでにいたる流れですが、
一、モードをグレースケールからRGBカラーに変更し、ブラシモードをカラーにして、色味を乗せてゆく。
↓
二、いろいろ色調補正などでいじりながら、光と影の色を決め込む。
↓
三、決めたら、その色幅内でがんがんどしどし描きこんでゆく。
といった感じです。
二についてですが、一度適当に二つの色を乗せてみて、ぐりぐり色調補正や色の置き換えでいじりながら、一番自分の感覚にしっくりくるものを選びます。感覚があてにならねぇ!とお嘆きのあなたは、お好きな人の絵を参考にぐりぐりしてください。
(一発で決まった!という場合は、まったく必要ない過程ではありますが…)
三は、一番普通の○ブラシの不透明度と流量を30~70%程度の間でいじりながら(質感は弱めに、輪郭は強めになどの使い分けとして)がしがし塗ります。
ハイライト、シャドウもこのノーマルブラシだけで塗ってゆきます。焼きこみ覆い焼きの使用はワンポイントのみ、最小限に抑えます(使いすぎるといかにも素人っぽいCGになりがちなので)
ふちのはみ出しなどは、指先ツールを90%前後の強さにして埋めてゆきます。ただ、指先も使いすぎると安っぽくなりがちなのでご注意を…
そうやってある程度仕上がってきます。
いかがでしょうか?
読み返してみるとやっぱりわかりにくいかも…。駄文失礼。
次回は仕上げについてです。
どうも。
前回の(その1)記事を会社の同僚に見せたところ、
「仕事の説明みたいだし硬すぎる!不親切!」
みたいに言われてしまい、見直してみるとどうにもそんな気が。
てなわけでもうちょっと掘り下げて、かつ噛み砕いた表現を目指してみることに。
さて、今回は色を塗っている最中に、参考にした本を紹介してみます。
.空の記憶~新海誠美術作品集(講談社刊)
.The skillful huntsman(洋書)
上のほうは…有名なので説明はいいですかね(笑)
やっと出たか!という一冊。
Pixivでも影響受けてる方は結構見かけますね。
で、下のほうは輸入物で、おそらくハリウッド映画などのコンセプトアートを手がけられているであろう四名のデザイナーの、オリジナルのデザイン満載の一冊です。ざっくりと描かれていますが、卓越した技術とセンスが隅々まで詰まっており、色だけでなく、線画を描くときにもたびたび参考にする一冊です(そっちの紹介もいずれ)。
会社にあったのを見て一目で惚れ込み、アマゾンにて購入。
とこんな感じですね。
次回に続きます。
タイガーバームでも塗ってもうひとがんばり。
どうもです。
今回は、今日Pixivにアップしたイラストの製作過程を簡単に解説みることにします。
まず最初に下描きを描きます。うんとラフです。
今回のものは、あらかじめストーリーが用意してあったもので、そのイメージに沿って描くだけなので、割とぱっと描けたのですが、そういうのが何も無いときは、結構悩んだりもします。
(ちなみに絵のアングルは仕事中に思い浮かぶことも結構多く、合間を縫って構図だけメモしたりすることもしばしばあったり)
で、それが絵になりそうだな~と思えたら、清書してゆきます。
先のあたり描きに紙を重ねてトレースする気分でやります。
最初とうんと変わっちゃってますが、ノリが良いと、一発でここまで持ってゆくこともあります。
ただ、通常はこの中間に、中ラフ程度のものが一枚挟まることが多いです。
クリーンアップは割りとだらけがちな作業なのですが、そこは気力と愛で乗り切ります。
で、線画ができたらスキャナで取り込んでごみを取ったり、キャラのデッサンを修正してみたりします。
Photoshopだとそのへん相当楽に調整できるので、実にありがたいです。
仕上がったら、なんとなく明暗計画を決めてみます。
ちょうど良い段階のデータを残し忘れたのでわかりにくいのですが、左から光が差しこむようにしてみました。
モノクロでの作業はこんな感じです。
次回はカラー作業について解説しますのでお楽しみに…
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