九段下ビルを訪ねて

さて、こちらは東京都心の某所でございます。



























実につるっとした、近代的なシルエットのビルが立ち並ぶ中に、そいつは建っていました・・・
以下、知る人ぞ知る、都心の不思議な光景をご覧ください。

こいつです。九段下ビルという、１９２７年に建てられた古～い３階建てのビルです。
普通、このくらいの年代の建物で現存しているものだと、もう少しきれいに手入れされているものなのですが、この九段下ビルに限っては、ほとんどほったらかしの様子で、半ば廃墟のような様相を呈しています（でも一応現役）。
ただ、流石にこのままだと危ないということで、崩落防止のネットがかぶせられたようです。





















上の写真の左端の部分。とんがっています。



























室外機とアンテナのせいでしょうか、ここだけはネット掛けを免れていました。
一階は洋食屋さんで、普通に営業していました。



























昔々の看板がそのまま残っています。一体何時ごろのものでしょうか…





















入口。閉まっています。入れるのかも．．．知れませんが、ちょっと勇気がありませんでした（涙）。
せめて開いていれば…



























側面。風雨にさらされた壁面の染みがすごいです。



























裏側は表のスッキリとした印象とはうって変わって、かなりでこぼことしています。




















真裏から。こうしてみるとひとつのビルの裏側には見えません。





















後ろの現代的なビルとのコントラストが半端じゃないです。




















なんとなく構図をとってみたり。



























このビルのことは何年も前から知っていて、ずっと一度見ておきたいと思いつつ、足を運んでいなかったのですが、最近ネットで調べていると、ここ数年で、都内でもすばらしい造形の建築物がいくつも取り壊されているようで、これはうかうかしているとなくなってしまうかも！と思い立ち、実際に行って見た次第です。

外観だけでも実にインパクトがあって満足できたのですが、やはり中には入ってみるべきだったかな…という気がしてなりません。
でも一人で入るのはちと気が引けるところもあり・・・うーん・・・